須磨アルプス

2005年02月11日



(神戸市
須磨アルプスは、昔(36年前)六甲全縦走を果たした時に通っているはずだが、昔過ぎて何も覚えていない。
最近の六甲全縦走は須磨浦をスタート地点としているが私が行った時には塩屋がスタート地点だった、今回は塩屋から登ることにする。

狭苦しい塩屋駅前の商店街を抜けて北向きに進んで行くと所々に旗振山への道標が出てくる、住宅街を歩いていると知らぬ間に登山道に入ってしまう。雑木林の穏やかな登山道は多くの人が散歩を楽しんでおり、すれ違いの人との挨拶が忙しい。

30分で山上遊園地に着く、ここからの明石大橋、淡路島の展望はすばらしい。更に2分も歩けばお茶屋のある旗振山に着く、ここからの大阪湾の眺めもすばらしい。
ウバメガシに囲まれた尾根筋を進んで行くと木々の間から尾根両側の展望が楽しめる。

45分で鉄拐山に着く、山頂らしさは無く展望も効かない。
後は高倉台の市街に向けてひたすら下って行く。
途中、阪神高速の須磨インターチェンジが眼下に見えた。
JR塩屋駅から市街を抜けると旗振山への散策道に入る、斜度は緩く早朝散歩をしている人が多い。

雑木林の木々には樹木名が貼ってあり勉強になると思うが、全然覚えられない。

旗振山は遊園地になっており興醒めするが、ここからの展望はすばらしく、淡路島、明石大橋が一望出来る。

山頂のお茶屋さんは散歩する人、ハイカーで賑わっている、ここも展望台になっており、晴天のお陰で大阪湾のすばらしい眺めにしばし見とれる。

脇道は多いが道標がしっかりしており道間違いの心配は少ない。

今日は寒波が来て曇り空の天気予報であったが、めったに巡り合えない空気の澄み切った晴天となった。
旗振山から鉄拐山まではウバメガシに囲まれた穏やかな尾根道が続く。
山歩きを始めて5年、200山は登っていると思うが、今回初めて電車に乗って行くことになった。
スパッツを着けて電車に乗っているおばさんも居たが、登山靴を履いているだけでかっこ悪いし、市街地を歩くのも嫌な気分だ。電車で行くのはこれを最初で最後にしたい。

六甲全縦走は若い時に12時間24分を要して果たしているが、今回、全縦走路の1/4を歩いて、やっぱり何も覚えていないことを再認識した、覚えているのは苦しかったこと、足が何度も攣ったこと、六甲山頂からは走って下りたこと、所要時間くらいだ。

高取山頂で出合った赤西さんは私の生まれ故郷、西宮在住の人と判り話は弾んだ。
六甲全縦走、富士登山の大仕事を果たしているヤマラーではあるが、近郊の山はあまり行かれていないとか。

一緒に高取山を下山して高速長田の駅まで案内してもらい、ついでにややこしい切符の買い方も教えてもらった。
またどこかの山で合いましょう。
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45分で鉄拐山に着く、ピークらしさはなく展望も利かない。
鉄拐山(234m)山頂、下に取り付けられている温度計は2℃を示しているが、手持ちの温度計は5℃になっている。たっぷり汗を掻いているので自分の温度計が正しいと思う。
鉄拐山からは”おらが山”向けて長い下りとなる、ほとんどが階段で整備されており味気ない。
高倉台への下り途中に次の目標である栂尾山、横尾山が見えてきた、一旦、市街地に下りるのが味気ない。
毎日登山の基点になっているおらが山喫茶店、トイレのみ使わせてもらう。
下り途中に見えた阪神高速須磨料金所。
高倉台の市街地の向こうは次の目標である横尾山、市街地は直線的に抜けることが出来、スーパーもあるので買物も出来る。
栂尾山の取り付きからは真っ直ぐに伸びる地獄の階段が続く。
階段登りはきつい割りに直登なので時間は掛からなかった。だらだら道よりは直等を好むが、ここの階段は辛過ぎる
栂尾山より鉄拐山、旗振山を振り返る、朝の晴天から曇り空になってきた。
栂尾山から尾根筋を歩いて横尾山に至る。
横尾山を過ぎると今回の目的だった須磨アルプスに入る。
須磨アルプスは花崗岩が風化したすばらしい景観が続く。なんとなく有馬の蓬莱峡に似ている。
急登箇所は鉄製の階段が整備されており危険箇所は無い。
雪が積もれば怖いであろう馬ノ背、ここからも大阪湾の眺めはすばらしい。
須磨アルプスの全景、距離的にはこれだけしかない
東山(253m)からの下り途中、高取山を見る。直線的には近いのだが、市街地に下りて左側に大回りすることになる。
取り付きからきつい長い登りを経て荒熊神社に着く、神社、仏閣等の人工物には興味がないので通り過ぎる。
3時間15分を要し高取山に着く、山頂は高取神社の境内になっており風情が無い。写真の人物は山頂で知合った西宮からの赤西さん。
高倉台での道迷いを心配したが、全縦走コースの道標と先行者で間違うことなく横尾山の取り付きに向かうことが出来た。

栂尾山への登りは直等のきつい階段が嫌と言うほど続いたが、先行者が休まず登って行くのでこちらも頑張って付いていった。
苦しい登りではあったが栂尾山までは13分しか掛からなかった。
後は雑木林の尾根道を横尾山まで足を進める。

横尾山を抜けると目的の須磨アルプスに入る。
須磨アルプスは神戸の里山の感じではなく、中々の景観である、馬ノ背は巾50cm程の痩せ尾根であり、スリリングではあるが特に危険箇所は無い、滑り易い急斜面は鉄製の梯子で整備されている。
ここからの須磨海岸の眺めもすばらしい。

後は横尾の市街へ降りて行き、何故か目の前に見える高取山に対して大きく市内を迂回して登り口に向かう。
ここも要所要所に全縦走の道標があり、道に迷うことは無かった。
先行している御夫婦を市街地の道案内として付いていっていたのだが、妙法寺で休憩してしまった、こちらは弁当無しなので一人で登り口を探す。

こちらも道間違いをすることなく、高取山の取り付きにたどり着くことが出来た、しかし、市街地歩きが長過ぎる。

高取山への登りは平均して斜度があり、後半はバテバテになるが塩屋駅から3時間で手前のピークである荒熊神社に着く、8分程歩くと高取山に着く。

山頂は神社の境内的な感じで展望もあまりよろしく無い。

西宮から来られたハイカーとしばし山談議となり下山も喋りながら一緒する。

高速長田駅まで案内してもらい、切符の買い方も教えてもたった。

市街地歩きも含めトータル4時間30分で須磨アルプス、六甲全縦走の1/4の終える。